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es(エス)

始まりは、ある大学の心理学部が出した新聞広告。
「被験者求む。模擬刑務所で2週間の心理実験。―」
タクシー運転手のタレクは、この実験の記事を書き、ジャーナリストとして再起しようとしていた。
集まった被験者達は「看守役」と「囚人役」に分けられ、模擬刑務所に収容された。
そしてルールに従い、「役」を演じるだけのはずだったのだが…。

この映画はどんなサイコ映画よりも怖い。
誰もが秘めている凶暴性、人間の心理の脆弱さを浮き彫りにしている。
看守は看守らしく、囚人は囚人らしく。
「状況」が「役割」が、彼らの人格を歪めていく。
歪められた人格の責任は誰にかかるのか?

これ、本当に行われた実験なんだよね。
しかも本国アメリカでは今だに訴訟中であり、映画も未公開。
だからこそ、よけいに恐ろしい。
社会学や心理学を勉強している人には馴染みのある事例でしょう。

大なり小なり、人間は役割を演じて生きている。
「部長」「○○社の営業」「母親」…。
部長は部長らしく、母親は母親らしく。

「どこまで人格を保てるか?」
映画の登場人物もそうだけど、同時にそれは観客に対する警告でもある。
状況に社会化される中で、時には自分に問いかけるべきなのかもしれない。
「今の自分は本当の自分なのか?」ってね。

ごめんなさい。
社会学部出身なので、ついそっち系の感想になってしまいました。
人間の恐怖を浮き彫りにした映画として、純粋に恐ろしくなるでしょう。
ハマリます。

お気に入り度 ☆☆☆☆

<データ>
2002年ドイツ
監督 オリバー・ヒルツェヴィゲル
出演 モーリッツ・ブライプトロイ(「ラン・ローラ・ラン」)
公式サイト




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